
これまでお仕事体験としてご利用させていただきましたお店等の体験レポートを紹介します!

真夏のメロン畑で、農作業の楽しさを味わいました。
■みんなで力を合わせて、収穫を終えたメロン畑の後片付け
日本海に面した庄内砂丘は、メロンの一大産地です。今回、お世話になった内外ファームさんも、ここでライフメロンという珍しい品種のメロンを栽培され、生食用としての販売のほか、ワインやドレッシングなどへの加工・販売にも取り組まれています。

夏真っ盛りの8月某日。10名のお仕事体験者が集まったのは、海水浴でにぎわう湯野浜海岸にほど近い砂丘地でした。大きなビニールハウスの中には、収穫を終えたばかりのメロン畑が広がっていました。今回、体験させていただいたのは、このメロン畑の後片付けです。縦横に絡み合ったメロンのツルを片付けたり、雑草や水分の蒸発を防止するために張られたマルチと呼ばれるビニールをはがしたりなど。農家の人に作業の説明を受けた後、みんなで手分けして取り組みました。
内外ファームのY常務は、「皆さんにはメロンの収穫を体験してもらう予定でしたが、好天続きで思いのほかメロンが早く熟してしまって…」と少々恐縮気味にお話されながら、体験者らがいきいきと働く様子を温かく見守って下さいました。
この日、朝から夏の太陽が照りつけ、照り返しの強い砂丘地のハウス内は、じっとしていても汗が流れてくるほどの暑さ。体験者たちは汗を拭き拭き、水分もしっかりと補給しながら作業を進めました。
「少し張り切り過ぎて、途中でくたびれた様子の方もいらっしゃいましたが、徐々にペースをつかみ、最後まで根を上げることなく、しっかりやってくれました。こういう暑い日の作業はプロの農家の人でも大変です。しかも、一人なら数日はかかる仕事を、みなさん手分けし、力を合わせてくれたおかげで、ほぼ1日で終えることができ、大助かりでした」
■大変、でも楽しい。小さな達成感が心に広がる
時間の経過とともに、ツルと葉で覆われていた畑には、まっさらな砂地が顔を出し、その面積が目に見えて広がっていきます。作業を始める前は、果てしなく遠いと思えたゴールも、みんなの力で一歩ずつ手繰り寄せることができ、小さな達成感が体験者の心に広がっていきました。そして、休憩時間にいただいた本場のメロンのおいしいこと。切り分けられたジューシーな果肉にガブリとぱくつくと、甘いたっぷりの果汁が渇いた喉を潤し、思わず笑みがこぼれました。
「後日、皆さんからは多くのお手紙をいただきました。『暑くて苦しかったけど楽しく過ごしました』、『農業に対する関心が高まった。もう一度参加してみたい』という方や、『これからひとり立ちしていくための道しるべになった』という感想もいただきました。どんな仕事にも苦しいこと、辛いことは付き物かも知れません。でも、それ以上に働く喜びの方が大きいとも言えます。特に農業という職種はそうだと思います。
農業は植物相手の仕事です。様々な作物を育て、その生命とともに働きます。一所懸命に手をかけてやればやるほど、植物は応えてくれます。種を播き、水をかければ、やがて芽が出て、茎が伸び、葉が広がり、花が咲いて実がなります。おいしいメロンを収穫できれば、それだけでうれしいものですが、これを販売すれば、お客様にも喜んでもらえます。自分の喜びだけではなく、他の人の喜びにもなる。とても幸せな仕事だと思います」
■農業という仕事を通して、人に喜んでもらえることの喜びを!

「今回は、農業という仕事のほんの一部を体験してもらっただけに過ぎません。今度はぜひ、種播きから収穫、販売まで、農業の全体を体験して、その面白さ、やりがいを味わってもらいたいですね。あの暑い中、一緒に作業をしながら体験者といろんな話をしました。人との係りがどうも苦手という方もいらっしゃったようですが、植物相手の農業という仕事をとっかかりに、少しずつ社会性を身につけていかれるのもよいと思います。
当社は、お客様が喜ぶものをつくることに全力を注ぎ、いつもどうしたらお客様のニーズに応えることができるのか。いろんな作物を育て、商品を開発する中で、いろんな考えのお客様と接することが、自分自身の成長の糧になっていると実感しています。また、おいしい農産物の生産・販売を通して、少なからず社会の役に立っているとも感じています。今回の体験で、少し自信をつけられた方もいるようですね。それを少しずつ積み重ねていってください。そして、農業という仕事を通して、人に喜んでもらえることの喜びをぜひ味わっていただきたいと思います。良かったら、ぜひまた一緒に働きましょう」
利益が出る農業経営の実践により、今後の農業経営のあり方、一つのビジネスモデルを提示しようと平成18年に設立。メロンやタラの芽、大根、人参、ほうれん草、ジャガ芋、スティックブロッコリーなどの生産から加工、販売を行っています。特にメロンの栽培では、昭和40年頃、庄内の篤農家が交配育種したライフメロンの復興に取り組み、これらを主原料とするメロンワイン、ドレッシング等の開発、販売も行っています。
(有)内外ファーム
〒990-2345 山形市富神台12
電話/023-644-5872

身近なコンビニエンスストアで、接客業の基本を教わりました。
■お客様へ元気に挨拶。あっ、これなら大丈夫!
コンビニエンスストア(略称コンビニ)は、主に食料品や日用雑貨など、生活に必要な品々が24時間、いつでも手に入れられるという、現代の生活に欠かせないものとなっています。それだけに、これらの商品をお店の棚にきちんと並べておく仕事、いわゆる「品出し」は、コンビニの仕事の中でも最も大切な仕事の一つになります。

今回、お仕事体験事業で「ファミリーマート新庄十日町店」にお世話になった体験者が最初に取り組んだのも、こうした品出しの仕事でした。朝、納品された商品を種類ごとに棚に並べたり、消費期限の日時を確かめながら商品を入れ替えたり、品切れになりそうな商品を倉庫から運んで補充したりと、お店の方の指示を受けながら作業を進めました。
初めは心配そうに見守っていたK店長でしたが、体験者が手を動かしながらも、お客様が来店されると、「いらっしゃいませ」と元気に挨拶する様子を見て、「あっ、これなら大丈夫」と思ったそうです。
「お客様への挨拶は、簡単なようでなかなか難しいもの。その点、体験者の方は接客の基本ができている。すごくいい若者だなと思いました」
とは言っても、初めての仕事です。戸惑うことも多く、分からないことがある度に店長やマネージャーに教えてもらいながらの体験でした。
「これもプラスポイントですね。誰でも最初は分からないことだらけ。でも、分からないことをそのままにして、並べる商品や棚を間違えたりすると、お客様にご迷惑をかけてしまいます。体験者は分からないことがあると、すぐに私やマネージャーに確かめながら、ひとつ一つ丁寧に作業を進めてくれたので、とても助かりました」
■小さな達成感の積み重ねから、やりがい、楽しさを実感
ほかに体験させていただいたのは、店内外の清掃です。これもお客様を気持ちよくお迎えするための大切な仕事。落ちているゴミを拾ったり、店内のはき掃除やモップがけ、さらにはバフマシンという機械を使った床磨きも体験させてもらいました。そして、「せっかくの機会だから」と、レジカウンターの中で、購入された商品を袋に入れ、お客様にお渡しする仕事も体験させていただきました。初めはかたくなっていた体験者でしたが、慣れるにしたがい、「ありがとうございました」と自然に笑みがこぼれるようになりました。
「一般にコンビニの仕事は“かんたん”と思われがちです。確かにひとつ一つの仕事は、それほど難しいものではありません。しかし、決まった時間に決まった作業を行えばよいというものではなく、お客様をレジの前で待たせていないか、品切れになっている商品はないかなど、常にいろんなことに目を配りながら自分で仕事を組み立てていかなければならない難しさがあります。今回は、その難しさを少しだけ体験していただいたことになりますが、もちろんそれ以上に、うまくできたときの小さな達成感、やりがい、楽しさも感じていただけたのではないかと思います」
■「目配り、気配り」を大切に!仕事でも生活でも。
「どんな仕事も、最初からうまくできる人はいません。少しずつ覚え、経験を積んではじめてできるようになるのです。私も最初は覚えることがあり過ぎて、体験者と同じように戸惑う毎日でしたが、6年目となるいま、コンビニの仕事は接客業の楽しさを一番実感できる仕事ではないかと思っています。お客様と会話をしながら仕事ができるようになれば、しめたもの。『この前は助かったよ』など、お礼の言葉もいただけるようになります。

今回、体験者からは『やりがいがあって、楽しかった』という丁寧なお礼のお手紙をいただきました。これからもぜひ、今回の体験で身につけていただいた『目配り、気配りの大切さ』を、仕事の上ではもちろん、毎日の生活の中でも大切に活かしていただきたいと思います。そして、他にもいろんな仕事を体験され、自分に最も合った仕事に就かれることを願っています。これからも応援したいと思います」
数少ない女性店長のコンビニエンスストアとして、小さな子どもたちへの気づかいなど、女性店長ならでは気配りを大切にしているお店です。また、地域密着型のお店として、周辺に小売店がない老人ホームへの訪問販売(2週間に1回)も行い、入居者やスタッフにも喜ばれているそうです。
ファミリーマート新庄十日町店
〒996-0091 新庄市十日町2768-7
電話/0233-28-8012

山あいの林に囲まれたSさんのブルーベリー農園。近くを流れる川のせせらぎと鳥の声だけが響く静かな大自然の中で、昨年夏にブルーベリーの収穫のお手伝いをさせていただきました。
Sさんがブルーベリーを作り始めたのは、約30年前。以来、ご夫婦2人で150本もの木を育て続けています。ブルーベリーで一番大変なのは収穫期だとSさんは言います。「完全に熟した実を1粒1粒採らなければならないんだよ。それに実を狙ってやってくるヒヨドリも悩みの種で、天敵の鳥のことを考えると眠れなくなることもあったねぇ」。
ブルーベリーの収穫期は盛夏。気温35度以上の炎天下での作業はとても大変です。体験者たちにとっては過酷な労働条件となりましたが、暑さにくじけることなく作業に取り組み、その丁寧な仕事ぶりにはSさんも感心されたそう。「猫の手も借りたいほどの忙しい時期で、本当に助かったよ」。
Sさん夫妻のご好意で、作業中にアイスクリームや冷たいジュースをいただきました。サウナのような猛暑の中で働いた後にいただいたアイスクリームの味は、格別だったようです。
たった数日の労働ではありましたが、働くことの充実感を味わえた体験者たちからは「またお手伝いしたいです」という言葉も出ました。

果物の名産地である山形県。中でも東根市は、きれいな水と果樹栽培に最適な気候に恵まれ「果樹王国」と呼ばれるほど。四季を通してさまざまな果物が収穫できます。
Y果樹園も、サクランボ、桃、ラ・フランス、リンゴと、山形県を代表する果物を生産しています。贈答用の宅配品を主力としているそうで、その味・質の良さには定評があり、全国にリピーターを持つほどです。
Y果樹園に体験者がお邪魔したのは、昨年10月。暑くもなく、寒くもなく、体を動かすにはとても気持ちのいい時期でした。仕事の内容は、リンゴの葉摘み。リンゴをきれいに色づけるため、日の光がまんべんなく当たるよう実の周りの葉を摘み取る、収穫前の大切な作業です。
5人の体験者が協力して、数本の木の葉摘みに挑戦しました。「果実の収穫に比べると楽しみが少ない単純作業だけれど、自分から脚立に上って高いところの葉を摘んだりしてくれたよ」と農園主のYさん。まじめに積極的に取り組む体験者たちの姿勢に、「機会があれば、またお願いしたいね」と言ってくださいました。
3時のお茶は、体験者たちにとって楽しみの時間だったといいます。一生懸命働けば、“お茶を一服する楽しさ”が増すもの。体験者たちもがんばって働いたからこそ、一緒に働いたパートのお母さんたちと飲むお茶が何よりおいしく感じられたのかもしれません。
体を動かして働く気持ちよさを体感した体験者たち。仕事を終えた体験者たちも、声をかけてもらえたらまた働きたいと意欲的でした。

新庄駅から車で約5分、美しい山々が連なる田園にあるバラ農園、小島園芸。昨年9月に3人の体験者が伺い、バラの出荷をお手伝いさせていただきました。
以前から、中学・高校の職業体験や研修なども受け入れていた同園。園主の小島憲さんは「私も昔は、北海道へ数週間研修に行ったりした経験があります。研修は大変な反面、楽しくもあって。だから今、若い子たちの体験や研修は受け入れてあげたいんです」といいます。
一般の人でも能力の違いや得意分野があるように、体験者一人一人の向き不向きを考え、向いている仕事を担当させていただきました。バラをそろえたり、束ねたり…。最初はうまくいかない作業も、従業員がそばについて教えることでだんだん自分のものにしていったといいます。仕上がったものは、従業員が一つ一つ品質をチェック。問題がなければ、体験者が手がけたものが、そのまま小島園芸の商品として出荷されます。実際に商品を扱うことで、体験者たちにも責任感が芽生え、働くことへの自信へとつながっていったようでした。「当初は2時間労働の約束だった人が、自分から時間を延長したいと言ってくれたんですよ。仕事を楽しんでもらえたのかなと思います」。働くことで、“社会人”としての意識も高まってきます。とある体験者メンバーは、それまで無頓着だった身だしなみが、働いているうちに気を配るようになったといいます。
目に見えて変化する体験者メンバーを見て、うれしいと話す小島さん。同園での体験がきっかけで働くことに意欲的になり、今年春に再び1週間アルバイトに来た人もいます。「うちの農園での経験が、社会に一歩踏み出すきっかけになればいいですね」。
平成6年から、新庄の気候の良さを活かしてバラの生産をスタート。2000坪もの広大な敷地で、常時約40種、1万本のバラを育てている。いち早く出荷方法にELFバスケットを導入し、バラを立てたまま出荷することで鮮度が保たれ、またバスケットを回収して再利用することで環境問題にも配慮。その鮮度と品質の高さから、特に東京方面で同園のバラは人気が高い。店頭販売のほか通販も行っており、年4回バラが届くお得な年間会員システムもある。
花摘みやフラワーアレンジメント体験も行っている(要予約)。
価格…バラ 150円/本。
花摘み体験 大人500円 小人300円。
フラワーアレンジメント体験(持ち帰り)1500円
年間会員(ローズコース)…
会費12,000円。年4回、指定の場所にバラ約15本程度を発送。ほか、バラ全種2割引。
〒996-0001 新庄市五日町字稲荷前7073-1
電話/0233-23-1330
営業時間/9:00〜18:00(年末年始を除く、年中無休)

村山エリアを中心に人々の口を楽しませてきた老舗菓子店「うろこや」。誕生日ケーキやお祝い事に出るお菓子、毎日のおやつなどで、うろこやのお菓子を口にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
中学生・高校生のインターンシップの受け入れや、子ども向けお菓子体験教室の開催などを積極的に行っている同店。現在菓子工房で働く従業員の中にも軽度の知的障害者がおり、生き生きと働いているとのこと。そういった背景もあり、今回のお仕事体験も好意的に受け入れてくださいました。
体験当日、まずは職場見学を行いました。同店に併設されている菓子工房で、店頭で売られている和・洋菓子ができる様子を見て回りました。続いて、工房の一角でケーキ作りに挑戦。スポンジにホイップクリームを塗り、イチゴやチョコレートを思い思いにデコレート。プロの手ほどきで、プロ仕様の道具を使ってケーキを完成させました。
職場見学の時はまだ緊張していた体験者たちも、ケーキ作りに取り掛かると自然に顔もほころび、楽しく和やかな雰囲気に。なかなか器用な手つきに「うまいね」と声をかけると、自信に満ちた笑顔が返ってきたといいます。立ち会ってくださったスタッフの方も「『ケーキが上手に作れるようになるまでどのくらいかかりますか?』という質問も飛び出し、ケーキ作りに興味を持ってくれたんだなとうれしくなりましたね」と話してくれました。
人々をやさしい笑顔にしてくれる、お菓子。「ご来店されるお客様はもちろん、こういった体験をした方が喜んで帰られる姿を見るのが一番嬉しいことなんです」と社長の戸田栄一さん。「お菓子作りの楽しさを知ってもらうためにも、これからもこういった体験はぜひ受け入れたいですね」。
創業貞享元年(江戸時代)。平成8年に本店を創業地の大石田から現在地に移転。総本店をはじめ村山エリアを中心に全6店。同店のほとんどの商品は、総本店に併設されている菓子工房で製造されている。
地元山形の伝統菓子である「くぢら餅」や「ふうき豆」をはじめ、竹炭を混ぜ込んだ「竹炭ロール」や黒米を使った大福「古代米餅」、焼き菓子など新メニューも人気。全国への発送も行っている。
お菓子の郷・うろこや総本店
〒999-4221 尾花沢市尾花沢1487-1
電話/0237-23-3111
営業時間/9:00〜19:30(年末年始を除く年中無休)
http://www.e-urokoya.com/